予防歯科で除去するバイオフィルムは歯磨きでは取れない?

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「バイオフィルム」をご存知ですか?
日本語では「菌膜」と呼ばれており、歯の表面についたバイ菌が何層にも重なって歯を覆い被せてしまったものです。

歯にくっついたバイ菌はベタベタとした糊のようなものを出し、さらにバイ菌をくっつけて、
何層にも重なり歯を覆ってしまいます。バイオフィルムに覆われた歯は虫歯や歯周病になりやすくなり、
放置すると危険なので、歯科医院で除去することが大切です。

バイオフィルムが歯の表面にくっついていると、層がどんどん重なって厚くなります。
膜の下では、酸素がなくても活動できる虫歯菌が活動を活発化させ、歯をじわじわと溶かしていくのです。

このバイオフィルム、残念なことに歯ブラシでは除去することができません。
マウスウォッシュ剤などで殺菌しようと思ってもバイオフィルムを分解することはできないので、
膜の下で活動している虫歯菌を殺菌することもできないのです。

ではバイオフィルムをどうしたら除去できるかというと、現状では歯科衛生士によるケア(PMTC)で物理的に取っていくしかありません。
家庭用の歯磨き剤よりも効果の高い研磨剤で除去し、虫歯になりにくいエナメル質を作るために、フッ素でコーティングします。

フッ素の効果は3ヶ月~半年と言われています。
大事な歯が再びバイオフィルムに覆われないように、3~4ヶ月に1度のケアを受けることが重要です。

定期的なメンテナンスで、バイオフィルムのない健康で美しい歯を目指しましょう!

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