予防歯科における歯科衛生士の役割について

予防歯科とは、治療することとは違います。
お口の中の歯や歯肉の状態が健康な人や、一部分がまだ病気でも、
健康な部分を将来虫歯や歯周病などの病気から守るための処置を行うことを予防歯科処置と言います。
歯科衛生士は、お口の衛生を守る国家資格を持ったプロです。

予防歯科における歯科衛生士の役割は、
1:歯科医師と共に困っている事、心配な事を聞き出します。
2:今のお口の中の状態を検査して、問題点を見つけます。
3:検査結果を詳しく説明します。
4:歯科医師と相談してそれぞれの方に合った予防の方法を計画します。
5:それぞれの方の担当となって、定期的にお口の中を良い状態に保つために、計画に沿って予防処置を行います。
6:毎回の予防処置の中で、プロの目で変化を見逃さず、患者様の環境の変化や体調の変化を聞き出しながら、適切な予防処置を選んで実施して行きます。
7:次回の予防までの間に、ご自身でお口の健康を守れるように、歯ブラシの使い方や、食生活などについてご指導させていただきます。
8:予防処置の中で、新たな歯周病や虫歯が発見することも、歯科衛生士の大切な役目です。

全ての人にただクリーニングをしてフッ素を塗るだけで同じような事をしているのでは、効果的な予防は期待できません。
歯科医師と協力してその方のお口の中をどのようにしたら、将来守って行かれるか計画を立てて、その方に合った予防処置を行う事がとても重要です。
予防処置によって将来本当に歯が守れるかは、担当の歯科衛生士の技量にかかっています。

歯科助手は専門的な知識と国家資格を持っていないために、お口の中を触る事が法律で認められておらず、
まして予防処置を行う事は出来ません。歯科衛生士は全国的に不足していて、歯科衛生士のいない歯科医院が多くあります。
本当に歯を守る予防処置を受けるために、ご自分の担当歯科衛生士さんを決めて、定期的にプロの目と技術で歯を守って行く事が大切です。

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