歯周病の手術の方法

歯周病の手術は、症状が重症化し、手術以外の方法では将来的に歯周病を止めることが難しい時に行います。

ちょっとリアルなので、気持ち悪くなりそうな方は読まない方が良いかもしれません。こんな手術したくない、絶対歯周病にならないようにしようと思ってもらえたら嬉しいのでわりと詳しく書いてみます。

まず痛くないように麻酔をします。この手術は、手術中も、手術後もほとんど痛みはありません。

歯肉をメスで切って開くのですが、イメージとしてはワイシャツのポケットの縦の縫い目部分を、左右ともほどいて底の縫い目はそのままにする感じです。要は、歯の横の歯肉を縦に2本の切れ目を入れて開く感じです。その際に炎症を起こしている歯に接している内面の歯肉は薄く切り取ります。

簡単に言えば炎症を起こしている内部の歯肉部分を直接見えるようにして取り除くわけです。その時に歯の根の表面も徹底的にきれいに掃除します。

最後に、開いた歯肉は元に戻して糸で縫います。汚れもなくなり炎症を起こした歯肉も
取り除かれ歯周病菌も減りますのでかなりの改善が見られます。

手を間違ってナイフなどで切ってしまった場合、3日もすれば肉が盛り上がって傷口はふさがるのと同じように、歯周病の手術も体は傷に驚いて一気に治しにかかりますので驚くほどの勢いで歯肉が出来あがって良い状態に治っていきます。

しかしこれは最終手段で出来るだけ切る手術は行わず、他の方法で治せないか検討していきます。一番重要なのは、歯周病の初期段階で進行を止めて、健康な状況をいかに維持し続けるかと言うことです。

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