親知らずを抜かないと虫歯になる可能性があります

親知らずがまっすぐに生えずに、歯肉の中に曲がったまま埋まっている場合がよくあります。
そうすると、一番奥の歯の後ろ側とその親知らずの間に、汚れが溜まりやすい場所が出来ます。そこには歯ブラシが入りにくいので虫歯になってしまう確率が高くなります。

親知らずが歯肉の中に埋まっていて表面に出ていない場合、一見歯肉の中に汚れが溜らないように見えます。しかし歯肉と親知らずの表面はしっかりとくっついているわけではないので歯肉の中に汚れが入り込むすき間ができてしまっているのです。

こういう場合は親知らずを抜いて手前の歯を虫歯から守った方が良い場合もあります。また、歯の表面の溝も虫歯になりやすい箇所です。奥に行くに従ってすき間が狭くなるので、歯ブラシの毛先の太さより細いすき間の汚れは歯ブラシをいくら頑張っても取れないことになります。

この溝の形は個人差があって、虫歯になりやすい溝となりにくい溝があります。また歯の表面の溝は色々な方向に複雑に曲がりくねっているために歯ブラシを溝の方向に合わせて動かすのは至難の業です。そんなわけで溝の部分は虫歯になりやすい要注意の場所の一つです。

この溝、小学校の頃に歯が生え始めた頃の方が大人になってからより何倍も虫歯になりやすいです。その原因は歯の表面の細胞が成熟しておらず柔らかくて虫歯菌の出す酸に溶けやすいからです。生えてから時間と共に唾液の中のカルシウムとリンによって歯の表面は硬くなり虫歯になりにくくなって行きます。

ですから小学生の時に奥歯が生えてきたら歯科医院に行って削らずに固まる材料で溝を埋めてしまう処置をしてもらいましょう。この方法は虫歯予防に非常に効果的です。

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